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歯周病の進行度を知ろう〜段階別の症状と適切な治療法

歯周病は、日本人が歯を失う最も大きな原因となっている病気です。

厚生労働省の調査によると、55〜64歳で歯周病の有病率は82.5%にも達しており、多くの方が歯周病に悩まされています。

しかし、歯周病は初期段階では自覚症状がほとんどなく、気づいたときには進行していることが多いのです。

青梅市のプラム歯科では、患者さまの歯周病の早期発見・早期治療に力を入れています。歯周病は進行度によって症状や治療法が大きく異なるため、ご自身の状態を正しく理解することが大切です。

歯周病とは?〜静かに進行する「サイレントキラー」

歯周病は、歯垢(プラーク)に含まれる細菌が原因で、歯ぐきに炎症を引き起こし、最終的には歯を支える骨(歯槽骨)を溶かしてしまう病気です。

歯周病の恐ろしいところは、初期段階では痛みなどの自覚症状がほとんどないこと。

そのため「サイレントキラー(静かなる病気)」とも呼ばれています。気づかないうちに進行し、気づいたときには手遅れになっていることも少なくありません。

歯周病は単に歯を失うだけでなく、全身の健康にも影響を及ぼすことが分かっています。

歯周病菌が血流に乗って全身に回ることで、心臓病や糖尿病などの全身疾患のリスクを高めることも報告されています。

また、80歳以上の方では、歯の喪失によって咀嚼機能が低下し、栄養摂取や生活の質に大きな影響を与えることもあります。

歯周病の4段階〜進行度別の症状と特徴

歯周病は進行度によって大きく4つの段階に分類されます。

それぞれの段階で症状や治療法が異なるため、ご自身がどの段階にあるのかを知ることが重要です。

【第1段階】歯肉炎〜歯ぐきだけに炎症がある状態

歯肉炎は歯周病の最も初期の段階で、歯ぐきにのみ炎症が起きている状態です。

この段階では、まだ歯を支える骨(歯槽骨)には影響が及んでいません。

主な症状

  • 歯ぐきの赤みや腫れ
  • 歯磨きの際に出血がある
  • 口臭が気になる

歯肉炎の段階であれば、適切なブラッシングと歯科医院でのクリーニングによって、健康な状態に戻すことが可能です。

しかし、この段階で症状に気づかなかったり、歯科の受診をためらったりしていると、症状は次の段階へと進行してしまいます。

【第2段階】軽度歯周炎〜骨が溶け始めた状態

軽度歯周炎は、歯ぐきの炎症が進行し、歯を支える骨が溶け始めた状態です。

「軽度」とはいえ、すでに骨の破壊が始まっているため、適切な治療が必要です。

主な症状

  • 歯ぐきの炎症が進行し、赤みや腫れがひどくなる
  • 歯ぐきからの出血が増える
  • 口臭が徐々に強くなる
  • 歯と歯ぐきの間にすき間(歯周ポケット)ができ、食べものがつまりやすくなる

この段階では、歯石除去やブラッシング指導などの歯周基本治療を継続的に行うことが重要です。

【第3段階】中等度歯周炎〜骨の破壊が進んだ状態

中等度歯周炎まで進行すると、歯を支える骨の破壊がさらに進み、日常生活にも影響が出始めます。

主な症状

  • 歯ぐきの色が赤黒くなる
  • 歯ぐきが下がって歯が長く見える
  • 歯がグラグラすることがある
  • 口臭が強くなる
  • ものが食べにくくなる

この段階まで進行して初めて症状に気づき、歯科を受診される方も多くいらっしゃいます。

歯周基本治療に加えて、場合によっては歯周外科治療が必要になることもあります。

【第4段階】重度歯周炎〜歯が抜け落ちる寸前の状態

重度歯周炎は歯周病が最も進行した段階で、歯を支える骨が大幅に破壊されています。

主な症状

  • 歯ぐきが大幅に下がる
  • 歯が大きくグラグラする
  • 食べものを噛むと痛みを感じる
  • 歯と歯ぐきの間から膿が出る
  • 口臭が非常に強くなる
  • 歯が自然に抜け落ちることもある

この段階では、歯周外科治療や歯周再生治療などの高度な治療が必要になります。

場合によっては抜歯が避けられないこともありますが、適切な治療によって歯を残せる可能性もあります。

歯周病の治療法〜段階に応じた適切なアプローチ

歯周病の治療は、進行度に応じて異なる方法が選択されます。

基本的には「口腔内から歯周病菌を減らすこと」が治療の中心となります。

歯周基本治療〜すべての段階で行う基本的な治療

歯周基本治療は、歯周病の進行度にかかわらず、初めに行われるべき治療です。

プラム歯科では、以下のような歯周基本治療を丁寧に行っています。

  1. ブラッシング指導

歯周病を治すには、患者さまご自身が毎日のブラッシングでプラークをしっかり取り除けるようになることが最も重要です。

当院では、歯科衛生士が患者さま一人ひとりのお口の状態に合わせた正しいブラッシング方法を丁寧に指導します。

  1. 歯石除去(スケーリング)

歯石は歯ブラシでは取り除けないため、専用の器具を使って除去します。

歯の表面や歯周ポケット内に付着した歯石を取り除くことで、歯周病菌の住みかをなくします。

  1. プラーク除去(デブライドメント)

専用の機器を用いて、歯根面からプラークを除去します。

歯周病の直接的な原因であるプラークを取り除くことが、治療の基本となります。

  1. 咬み合わせの調整

歯周病が進行すると歯が動いてきますが、動いている歯で噛むとさらに負担が増すため、咬み合わせを調整します。

場合によっては、歯科用の接着剤で隣の歯と接着し、ぐらつきを抑えることもあります。

歯周外科治療〜中等度以上の進行した歯周病に対する治療

歯周基本治療だけでは改善が見込めない場合、歯周外科治療を行います。

フラップ手術

患部の歯ぐきを切開し、歯根面に付着しているプラークや歯石を直接目で見ながら除去します。

歯周ポケットの奥深くにこびり付いているプラーク・歯石を確実に取り除くことができます。

歯周組織再生療法〜失われた骨を再生させる治療

歯周病によって失われた歯を支える骨や歯根膜などの歯周組織を再生させる治療です。

エムドゲイン法

タンパク質の一種を歯根面に塗ることで、歯が生えてくるときと同じような環境をつくり、歯周組織の再生を促します。

GTR法

骨が溶かされてしまった部分に特殊な人工膜を挿入することで、歯周組織の再生を促します。

これらの再生療法により、失われた骨を部分的に回復させることが可能になります。

歯周病治療にかかる期間と費用の目安

歯周病治療にかかる期間や費用は、進行度によって大きく異なります。

治療期間の目安

歯肉炎:1〜2回の通院で改善することが多い

軽度歯周炎:2〜4回程度の通院が必要

中等度歯周炎:4〜8回程度の通院が必要

重度歯周炎:8回以上の通院が必要で、外科治療を含む場合は数ヶ月かかることもある

費用の目安(保険適用・3割負担の場合)

歯肉炎:3,000〜4,000円程度

軽度歯周炎:5,000〜10,000円程度

中等度歯周炎:10,000〜15,000円程度

重度歯周炎:15,000〜20,000円程度

自由診療の場合は、より高額になることがあります。

特に歯周組織再生療法などの高度な治療では、数十万円かかることもあります。

早期発見・早期治療が重要な理由

歯周病は、早期に発見して治療を始めるほど、治療期間も費用も少なく済みます。

歯肉炎の段階であれば、適切なブラッシングと歯科医院でのクリーニングだけで健康な状態に戻すことができます。

しかし、進行してしまうと・・・

  • 治療期間が長くなる
  • 治療費用が高額になる
  • 外科治療が必要になる可能性がある
  • 歯を失うリスクが高まる

さらに、一度失われた歯を支える骨は、完全に元の状態に戻すことはできません。

だからこそ、歯周病になる前の予防、そして早期発見・早期治療が何よりも大切なのです。

歯周病を予防するために〜プラム歯科からのアドバイス

歯周病を予防するためには、日々のセルフケアと歯科医院でのプロフェッショナルケアの両立が不可欠です。

1. 毎日の丁寧なブラッシング

歯周病の原因である歯垢(プラーク)は、毎日のブラッシングで取り除くことができます。

歯と歯ぐきの境目を意識して、丁寧に磨くことが大切です。

歯ブラシだけでなく、歯間ブラシやデンタルフロスも併用すると、より効果的にプラークを除去できます。

2. 定期的な歯科検診とクリーニング

歯周病は初期段階では自覚症状がほとんどないため、定期的な歯科検診で早期発見することが重要です。

プラム歯科では、3〜6ヶ月に一度の定期検診をおすすめしています。

定期検診では、歯周ポケットの深さを測定したり、レントゲン検査で骨の状態を確認したりして、歯周病の有無や進行度を評価します。

また、歯石除去や歯のクリーニング(PMTC)によって、ご自身では取り除けない汚れをプロの手で除去します。

3. 生活習慣の見直し

喫煙や糖尿病などは、歯周病を悪化させる要因となります。

禁煙や血糖値のコントロール、バランスの取れた食事、十分な睡眠など、健康的な生活習慣を心がけることも歯周病予防につながります。

また、ストレスや疲労も免疫力を低下させ、歯周病のリスクを高めることが分かっています。

まとめ〜歯周病は「治る病気」です

歯周病は、かつては「治らない病気」「一生付き合っていかなければいけない病気」と言われることもありました。

しかし、現在では治療法が確立された「治る病気」です。

大切なのは、早期発見・早期治療。

そして、治療後も定期的なメンテナンスを続けることで、再発を防ぐことができます。

青梅市のプラム歯科では、患者さま一人ひとりの状態に合わせた丁寧な歯周病治療と予防歯科を提供しています。

「歯ぐきから血が出る」「口臭が気になる」「歯がグラグラする」といった症状がある方は、ぜひお早めにご相談ください。

また、症状がない方も、定期検診で歯周病の早期発見・予防に努めましょう。

プラム歯科は、青梅市・河辺駅・小作駅周辺で「むし歯や歯周病を未然に防ぐ歯医者」として、皆さまの口腔健康をサポートしています。

長く自分の歯で食事を楽しみ、健康な生活を送るために、今日から歯周病予防を始めませんか?

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プラム歯科は、皆さまのご来院を心よりお待ちしております。

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進行度によって治療内容は異なります。違和感がある場合は一度ご相談ください。

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著者情報

プラム歯科 院長 小澤 智宣

青梅市出身。地元に貢献したいという想いから青梅市にてプラム歯科を開院。小作駅・河辺駅から通院しやすい物見塚通りに位置し、駐車場・キッズスペースを完備。車いすやベビーカーでも通院しやすい設計で、小さなお子様からご年配の方まで幅広い世代の診療に対応している。
診療では「正確な診断」「できるだけ痛みを抑える」「なるべく削らない・抜かない治療」を重視し、歯科治療に不安を感じる方でも安心して通える環境づくりに努めている。地域の皆さまのお口の健康を守ることを使命とし、予防歯科から専門的治療まで幅広く提供している。

経歴

  • 平成17年 明海大学歯学部歯学科 卒業

  • 平成21年 明海大学大学院 歯学研究科 博士課程 修了

  • 平成21年 明海大学歯学部 病態診断学講座 歯科放射線学分野 助教

  • 平成26年 アメリカ合衆国 ワシントン大学 歯学部 歯科放射線学分野 客員研究員

  • 平成27年 明海大学歯学部 病態診断学講座 歯科放射線学分野 講師

  • 令和2年 青梅市にてプラム歯科 開院

資格・役職

  • 歯学博士

  • 明海大学歯学部 非常勤講師

  • 歯科医師臨床研修指導歯科医師

  • 学校歯科医

  • 警察歯科医

所属学会

  • 日本歯科保存学会

  • 日本口腔診断学会

  • 日本歯科放射線学会

  • 日本歯科医学教育学会

  • ジャパンオーラルヘルス学会

  • 日本学校歯科医会